ワキ臭の対策法あれこれ
ワキ臭は気になり始めると人前に出るのも億劫になるほど憂鬱なものです。
ワキ臭は治らない、と思っている人も多いです。また、治すためには手術が必要と思っている人もいるでしょう。
確かに、根本的な治療を考えるのであれば、ワキ臭の原因であるアポクリン腺を除去する手術を行うのが確実な方法になります。
しかし、経済的に無理とか、手術は怖いというのであれば、それ以外にも対症療法がいろいろと存在していますので、試してみるのもいいのではないでしょうか。
ワキ臭の治療法、対策法についてご紹介します。
ワキ臭の根本治療
わきが手術
ワキ臭の原因となるアポクリン腺を除去する手術を行います。
- 表面の皮膚ごとアポクリン腺を除去する
- 皮膚を切開してアポクリン腺を除去する
- 皮膚に小さな穴を開けてアポクリン腺を吸引する
手法にはいくつかの方法がありますが、いずれもアポクリン腺を取り除き、底から分泌される汗(ワキ臭の原因物質)を出なくするという意味では目的は同じです。
レーザー治療
ワキ臭の原因となるアポクリン腺を、レーザーによって焼き、機能を破壊する治療です。
マイクロリムーブ治療
皮膚を数ミリ切開して開けた小さな穴から治療器具を差し込み、アポクリン腺やエクリン腺など汗腺を内部から破壊することでワキ臭の原因を除去します。
手術にかかる時間はおおむね1時間以内、局部麻酔で入院の必要もありませんし、術後3日ほどでシャワーも浴びれるようになるなど、とにかく負担が少ないのがメリットです。
超音波治療
小さな穴から超音波機器を挿入し、超音波によってアポクリン腺を破壊します。
手術時間は15分程度で、超音波の特性を利用してアポクリン腺のみ破壊するため、安全性も高いと言われる手術方法です。
ボトックス注射
アンチエイジング治療で用いられるボトックス注射を利用して、ワキ臭の原因となる汗の分泌を減少させる方法です。
ボトックス注射に用いられるボツリヌス毒素は、神経に作用する神経毒の一種ですが、この作用を利用して皮膚のシワをとったり、部分やせなどに利用されます。
発汗にもアセチルコリンという神経伝達物質が関わっており、この分泌を阻害するボツリヌス毒素の注射によって、発汗が抑えられることが分かってきました。
そこで、特に脇の下の発汗をボトックス注射で抑えることで、ワキ臭の治療とする方法が可能になったのです。
ワキ臭の対症療法
ワキ臭の対症療法としては、
- 脇を常に清潔に保つ(汗がニオイを放つ前に拭き取る)
- 腋毛の処理をきちんと行う
- ワキ臭のニオイ対策用クリームやジェルなどを利用する
といったものがあります。ニオイの原因であるアポクリン腺からの発汗を抑えるわけではありませんが、ニオイを抑制することで気になりにくくします。
汗脇パット
脇の汗を吸収するためのパットです。
制汗スプレー
汗を分解して汗臭さやワキ臭を発生させる細菌の活動を抑えるためのスプレー剤です。
香水
香水を使ってニオイをごまかす方法もあります。そもそも西洋で香水が普及したのは体臭をごまかすためですからね。
しかし、ワキ臭を抑えるためにはそれ以上の香りをつける必要があるため、逆に香水の香りが異臭と思えるほどになってしまうこともあるでしょう。